2013年04月27日

坂本慎太郎『幻とのつきあい方』CDレビュー

坂本慎太郎『幻とのつきあい方』

2011年11月18日 発売

ゆらゆら帝国が解散して、坂本慎太郎が初めてのソロを発表した今作。

「幽霊の気分で」からファンクかつソウルフル。
全篇を通してギターはとことんクリーンに刻まれ、実に静かに響いています。

生の楽器隊による、一見モータウンやアーバンソウルを彷彿とさせるサウンドである物の、
あくまでも現代的なフィルターをかけた音楽。

「君はそう決めた」ではいささかだらっとした歌とサックスの掛け合いが気持ち良く、
「かすかな希望」は会えてよかったと言っているにもかかわらず更に探しつづける不安感。
あるがままを投影している日々に「何かが違う」と歌っている。

決してハッピーにはなりきらず、終始つかみどころがありません。
けれどそんな素敵な日常に包まれていると気付かされます。

ひさしぶりに会う友人と他愛もないおしゃべりをしているような空気が漂い、
そして次の一歩への元気をもらえる温かな一枚です。
posted by Valon at 16:00| Comment(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月24日

サカナクション『sakanaction』CDレビュー

サカナクション『sakanaction』

2013年3月13日 発売

『DocumentaLy』振りの新作は分かり易いロック。
しかし、水面下では巧妙に裏打ちされた実験性とポップさが同居しています。

エグくもサビのコーラスが美しい「INORI」。
否が応でも気持ちが高ぶってくる「ミュージック」「夜の踊り子」と直球のエレクトロ・ポップが続く。

ここでタイアップで耳慣れていた曲は一度終わってしまうので大丈夫かな?
と構成に気をもんでたら、シンセベースと歌のリフレインが抜けのよい「アルデバラン」や、
何やらエスニック風味の「M」。
「Aoi」はライブで盛り上がる曲。圧巻の一言に尽きます。
「映画」「mellow」もエフェクトを効果的に使っていて面白い試み。

6thまで来て尚、捻くれ加減を噛まして来るメインコンポーザーの山口一郎の作曲力、
そしてメンバー全員の演奏力には脱帽しました。

これを入口に他のサカナクションにも触れてくれたらいいなーと思う作品です。
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2013年04月21日

amazarashi『千年幸福論』CDレビュー

amazarashi『千年幸福論』

2011年11月16日 発売

このアルバムからamazarashiに入ったのですが、
最初に聴いたときは息をのみました。

詩人・作家から触発されたと思われる歯に衣着せない秋田ひろむの詞が、
彼らがテーマとする日常みたいに思いのほか人懐っこいメロディに乗せて歌われています。

葛藤と攻撃性が共存する「空っぽの空に潰される」は衝撃的。
割とチルアウトな曲や豊川真奈美のエレピでくつろいでしまいそうな「冬が来る前に」など、
フルアルバムとしての強弱や濃淡も秀逸です。

第一印象ではエレクトロ・ポップやポストロックの影響もあるかなと感じましたが、
何度も聴いていくうちに、進行形の今という状況を表現しているサウンドだと思いました。

あまり言葉にできないですね・・・積極的に人に薦められないでしょうけど、
気になっている方にはまず聴いてもらいたい音楽です。
posted by Valon at 15:30| Comment(0) | CDレビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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